【現環境解説】シグマ&オリーサのススメ~シンメ、メイを添えて~【6盾2壁】
シグマ&オリーサがオーバーウォッチリーグのプロレベルで流行っているそうです。
この2人の環境に対してフィラデルフィアフュージョンのタンク、D.VAプレイヤーとして有名なPoko選手が激おこぷんぷん丸だそうです。
こういったメタ*1はプロのスクリム*2→高レート帯→低レート帯まで降りてくるように浸透していくので、先取りして練習するといざ流行ったときに勝ちまくれるでしょう。
この記事ではシグマを軸にこの二人のタンクと相性の良いヒーローや立ち回りなどについて考察します。
※最高レートがプラチナ前半くらい*3までのプレイヤーに向けて書いています。
目次
シグマ&オリーサのスキのなさ。
ヒーローの性能については割愛します。
2つの盾でどの方向からの攻撃にも対応できる組み合わせです。
2人の共通点は盾を張りながら中遠距離に攻撃できること。そのことから、両チームの駆け引きが早い段階から始まります。スキルの使い方やタイミング、立ち位置などの小さなミスから両チームの差が拡大し、集団戦の勝敗が決する。チーム全体が繊細な立ち回りを求められる構成です。
シグマの盾がオーバーウォッチで最も万能である理由。
シグマが登場するまではオリーサ&ロードホッグ構成が環境最強でした。
しかし、この構成にも弱点があります。オリーサの盾は一度設置すると再設置するまで動かせないので小回りがきかないこと。もう一つは正面以外からの攻撃に滅法弱いことです。
そこにシグマが現れました。オリーサの盾が正面をまもり、横や後ろから後衛を狙うウィドウメイカー、トレーサー、ゲンジ、ファラなどに向けてシグマが盾をはることで後衛を守ることができます。
こういった盾を無視して後衛を攻撃できるヒーローは盾割り性能が低いので1500HPのシグマの盾で十分封殺できます。
それだけではありません。シグマの登場ともにオリーサの盾が弱体化され、クールダウンが1秒伸びました。
たかが1秒。大したことないと思うかもしれませんが、オリーサにとっては大したことなのです。
オリーサの盾が早々に割られ、次の盾がだせるのは2秒後。盾で阻まれていた攻撃がそのまま味方に当たる。盾が割られるのが早ければ早いほど味方の事故死の確立が上がります。
その2秒をシグマの盾で耐えます。その結果、オリーサは一歩も下がらず、盾を再設置し戦線を維持できます。その間、シグマは自身の盾を休ませることができます。スキがありません。
では裏どりをせず、正面からぶつかり合ったらどうでしょうか。
これもまた突破するのが難しいです。シグマが盾を設置、再設置を繰り返したり、キネクティックグラスプで相手の攻撃やスキルを吸収することでほとんど無限大に耐えることができます。
しかもその間、シグマとオリーサはずっと攻撃し続けているのです。
他にもあります。オリーサの盾に余裕があるときや、相手の戦線が長く伸びたとき、シグマの盾を相手のタンクとヒーラーの間に設置することで回復を分断することができます。
その結果、相手のヒーラーはリスクをとって前にでるか、タンクが後ろに下がるしかありません。
このように、シグマの盾は設置場所の自由さから、このゲームで最も万能な盾なのです。
相性の良いダメージヒーロー
鉄壁のディフェンスを誇るシグマ&オリーサを突破できるダメージヒーローとは。
現環境を簡単に表すと、「力 VS 耐久性」です。
シンメトラ
最近よく見るシンメトラ。2度目のリワーク*4でなんやこいつめっちゃ強いやんけwwwwと思ってましたが、ついに時代が彼女に追いつきました。
今、まさに彼女の時代だと思います。
彼女は最も対シグマオリーサに特化したダメージヒーローの1人です。
その理由は3つあります。
1、実質弾数無限、当たり判定ガバガバのビーム攻撃
ビーム系攻撃はシグマのキネクティックグラスプやD.VAのディフェンスマトリックスに無効化されません。木の葉返しもできません。
ビーム系攻撃を無効化できるのはバリアだけです。そのバリアに滅法つよいのがシンメトラです。
バリアを攻撃することで残弾数が回復する。最大で秒間195ダメージ*5。
シグマ&オリーサの2枚の盾をとんでもない速度で割ることができます。彼女一人でオリーサの盾*6を5秒弱で割ることができます。上述した通り、シグマのキネクティックグラスプで時間を稼ぐことも許しません。
2枚のバリアを割ったあとは彼女の独壇場。最大火力で敵を殲滅します。
シンメトラの近くに盾を置くと彼女が育ってしまうので、シグマ&オリーサは強気な位置に盾を設置することがしにくくなります。
さらにこのビーム攻撃。最新パッチで当たり判定がカバガバになりました。クソエイムの私♂でもごんぶとビーム♂でぴょんぴょん跳ねるゲンジをイージーキル☆アッー*7
2、分断に強いテレポーター
後述するメイも現環境にマッチしたヒーローです。シンメトラは彼女のカウンターピックとして運用できます。射程がメイより長く、アイスウォールによる分断をテレポーターで解決できます。*8
VCで仲間と連携すれば、奇襲攻撃も可能です。
ちなみに、アイスウォールを攻撃することでもシンメトラの攻撃力があがります。
3、分断できるウルト、フォトンバリア
はいバリアーwwwwwwwwwあっくんのひっさつわざききませんーーーwwwwwwww
シンメトラのウルトは射程無限5000HPのバリアを設置すること。このバリアで相手のヒーラー陣とその他の戦力を分断できます。ちなみにゼニヤッタの心頭滅却やルシオの回復やスピードブースト、サウンドバリアも分断できます。
以上のことからシンメトラはシグマ&オリーサに対して最高のカウンターピックです。
自身を守るスキルがテレポーターのみなので、比較的倒しやすいヒーローです。
相手のテレポーターとタレットは即座に壊し、早めにシンメトラを倒しましょう。
逆に味方にシンメトラがいるときは彼女がデスしないように立ち回りましょう。
メイ
メイもシグマ&オリーサに対して強いです。
その理由は盾割り優位に立てること、有利な盤面を作ることができること、不利な戦いを拒否できること、バリアを無視した立ち回りができることです。
詳しく解説します。
1、アイスウォールが便利。
- 分断する。
シグマ&オリーサは両方とも移動スキルがないので、アイスウォールで分断すれば簡単に倒すことができます。
- 盾として使う。
シグマ&オリーサの盾に加えてアイスウォールでも耐えることができます。
タンク陣のスキル回しに余裕が出ます。
- 不利な集団戦を拒否する。
相手が有利な状況で攻め込んできたとき、両チームの間にアイスウォールを立ることで戦闘を止め、時間を稼ぐことができます。LOLがわかる方ならストップウォッチやアニビアをイメージすると分かりやすいと思います。
2、凍結ブラスターがビーム攻撃であること。
上述したシンメトラと同じく、メイの凍結ブラスターはビーム攻撃なのでシグマのキネクティックグラスプで無効化されません。
さらに、シグマ&オリーサ構成はオリーサの盾周辺に固まって位置する陣形なので相手をまとめて氷漬けにすることができます。
3、無敵になれるクリオフリーズが強い。
相手の盾より奥に行くと味方からの回復が届きません。しかし、メイなら大丈夫です。
強気に前に出て相手を凍らせ、死にそうになったらはい無敵ーwwwwwwwww
凍った相手は味方が倒してくれます。
4、ブリザードが徒歩勢に刺さる
メイのウルトであるブリザードは盾を無視して相手を凍らせることができます。オリーサのストップ!とのコンボも強力です。
ドゥームフィスト
バリアで耐えるならバリア無視できるヒーローが強いよね。
シグマ&オリーサと相性の良いヒーローはドゥームフィストに対して有効なハードCC*9を持つヒーローが少ないので彼を倒すのも一苦労です。
無敵スキルを持っているメイを一撃で倒せるのも強いです。
ソンブラ
意外と盾割りが性能高い。
裏どりしても自陣に瞬間移動できる。
上述したメイやドゥームフィスト、ソンブラ相手にも強い。
- ハックすることで無敵スキルや逃げスキルを使わせずに倒せる。
- EMPがぶっ刺さる。
EMPで青色/水色の体力が消し飛びます。シグマなら残り300HPシンメトラなら残り100HPになります。
さらに盾はすべて消え、無敵スキルも封じることができます。相手のフォトンバリアのカウンターウルトとして使ってもよいでしょう。
まさに相手を丸裸にさせる強力なウルトです。
相性の良いヒーラー
バリアに邪魔されずに戦線を支えられることと、回復量が多いヒーローが良いでしょう。
モイラ
オリーサの盾の後ろで固まって陣取るので、モイラの範囲回復でまとめて回復できます。
また、バイオティックオーブで相手の盾やメイのアイスウォール越しに攻撃や回復ができるのも強みです。
そしてなんといっても強いのが、ウルトのコアレッセンスです。
バリア越しに攻撃と回復両方をこなすことができます。盾裏のヒーラーやダメージヒーローを直接ねらうことができるので、相手はかなり下がる必要があります。
味方のタンク陣を追い抜かないように気を付けましょう。
シンメトラのフォトンバリアのカウンターウルトです。
フェードでメイの凍結ブラスターやウルトのブリザードから逃げられます。
バティスト
戦線を支える力が非常に強力なヒーローです。
シグマ&オリーサの2枚の盾があるので相手を攻撃する余裕もあります。
- イモータルフィールド
効果範囲内の味方がデスしなくなるイモータルフィールドがメイやシンメトラに刺さります。
クリオフリーズやアイスウォールを使った後のメイは強気に前に出られません。味方が分断された後、相手のアイスウォールの上にジャンプしてイモータルフィールドを設置し、時間を稼ぐことで戦線を支えることができます。
シグマのウルト、グラビティックフラックスにも対応できます。
- エグゾブーツ
バティストのパッシブスキルであるエグゾブーツによって相手の盾やアイスウォールの上から範囲回復できます。
相手の目の前で大ジャンプすることで相手の視界から一瞬で消え去り逃げることもできます。
上述したヒーローは高台に逃げられると追いかけられないヒーローがほとんどなので、縦に移動できるのは強いです。
ドゥームフィストのロケットパンチを大ジャンプで避けて翻弄できるようになると楽しいですよ。
- アンプリケーションマトリックス
攻撃と回復が2倍になる窓のようなものを設置します。
これを使ったとたんに相手のダメージ計算が狂います。一瞬で相手の盾が割れ、少しでも逃げ遅れると倒されてしまいます。
味方のウルトもたまります。
シグマ&オリーサメタの試合がどうなるか。
互いになかなか割れない盾を攻撃し続け、スキルの使い方を間違えたチームから戦線が崩壊するような試合の流れ。ダメージヒーローが先にデスしたチームが押し切られて負けます。
2つのかめはめ波が正面からぶつかり、せめぎ合うイメージですかね。
- ここまで読んでくれた方のために、現環境ソロキュー*10で出すべきでないヒーローをあげます。
D.VA
ビーム系攻撃やメレーが多い。ディフェンスマトリックスで消せるものが少ない。高台にアクセスできるメリットが薄い。
ゲンジ
盾割り能力が低い。*11シグマ、メイ、シンメトラ、モイラつらい。木の葉返しできない攻撃が多い。シグマの盾のせいでウルトもためにくい。竜撃剣から逃げたり耐えるスキルが多い。
トレーサー
火力足りない。バリアが多いので瀕死にしても止めをさせない。トレーサーが攻撃しない間、味方が不利を背負う。逃げたと思ってもシグマに止めを刺される。ウルトのパルスボムを耐える手段が多い。
アナ
バリアが多すぎて回復阻害やスリープダーツが刺さりにくい。分断されたら何もできない。移動スキルがない。単体回復だけでは間に合わない。ナノブーストを付けたいヒーローがいない。*12